年は意外と近い




ブルーノチェアにトルコのアンティーク絨毯を合わせて。

ブルーノチェアは、ミース・ファン・デル・ローエのデザイン。KNOLL製
絨毯は巡り巡ってうちに辿りついたもので(正確なところはわからないけど)、
トルコのカイセリ産で100年くらいのものと聞いた。
パイルはそろっていて状態もとても良い。

ブルーノチェア。
建築家、清家清の家(「続・私の家」)の大きなテーブルに合わせて置かれている6脚のブルーノチューブラーチェアに憧れ、
長いこと中古を探していた。結局チューブラーでなくフラットバータイプの方だったけど、
KNOLL製でとてもお手頃な価格のものを発見して購入した。
(定価だと20数万円と、とても手が届かない高級品なので、状態がよくて安いものを探すのに時間がかかった...。)
チューブラーチェアは背面にパイプが連続してつながっていて取っ手になるため、
ダイニングチェアとしても使用しやすいけれど、
フラットバータイプはアームが背面につながっていないので、置いてしまうと重量もあるために移動が簡単ではない。
使用法としてはオフィスのラウンジ等。1脚だけ置いておいても絵になる椅子。

BRUTUS 2011年2月15日号より
(座るブルータス 居住空間学・椅子編)

清家清の「続・私の家」の中。北欧家具とイームズのラウンジチェアと、チューブラーチェア。
ゆったりたっぷりした家具の配置。

この椅子、幅が60㎝近くあり、ちょっとしたソファくらいの余裕がある。
3脚並べてこれだけゆったりしているということは、テーブルは250㎝くらいの大きさがありそう。

小さい頃住んでいた家の近くに清家設計の住宅が2軒あり、それぞれが記憶に鮮明に残っている。
このインテリアも今でも理想的な雰囲気を持っている。


建築家は椅子好きが多く、有名な建築家の多くが椅子もデザインしている。
先日書いたフランク・ロイド・ライトも、同じく近代建築の巨匠ミース・ファン・デル・ローエも、コルビジェも。
場合によっては椅子の方が有名なくらい。
(インテリア好きな人が皆椅子が好きなわけではないと思うけれど、建築好きには椅子好きが多い。)

ブルーノチェアは1930年にデザインされた20世紀を代表する椅子の一つ。もう80年以上も経っている。
超モダンとアンティークの組み合わせのようだけど、現代から見ればこの絨毯とブルーノチェア(のデザイン年)の方が
年が近いというのが、なんだか不思議な感じもする。

アームの部分。ぷっくりとしていて、革の良さと高い縫製技術を感じる。
ピンからキリまでリプロダクトが出ているブルーノチェアだけど、この感じは正規品ならでは。



絨毯の詳細画像は次に。


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