rug on rug

Undecorate: The No-Rules Approach to Interior Designより。




このお宅の主はこの方
インテリアのSNSともいうべきHOUSSにもページがある


アンティーク絨毯を多用したミックスインテリアがとても素敵なので、
関心のある方はぜひそちらをご覧ください。
インテリア全体はとても高度なテクニックでバランスを取っているので、
とりあえずおいておくとして…。


絨毯。
これはミナハニ紋様?(※)
テヘラン近くのベラミンで、こんな感じのデザインが多い気がする。
(「VERAMIN RUG」で画像検索を。)

こういう風にナチュラル系の無地のラグの上に敷く方法は、
実用性の面でも、インテリアデザイン的にもハードルが下がってとてもいいアイディア。
こんな感じのシンプルなラグをすでに使われているお宅は多いと思うので、
それをそのまま活用できる。
絨毯にかかる物理的な負荷も軽くなるし(ひっぱられたりこすれたり)、
フリンジが千切れたりもしにくくなると思う。

散々引用している無印のポスターのラグも、
水色の無地のラグにフラグメントが縫い付けてあった。
(欧米のインテリア画像でそういう使い方をたまに見かけると思っていたら、
先日の「絨毯好きのつどい」に来ていた方から、実際にそういう状態で
海外ではフラグメントを使用したラグが販売されているとのこと。
また追って調べてみます。)

こうしてみると、古い絨毯がまるで額縁に収まるように安定する。
下のラグは麻や綿などの軽い素材でミックス感を出すと、
蒸し暑い日本の夏でもペルシャ絨毯が楽しめそう。
下のラグのサイズ次第で、小さ目の絨毯を大きく使えるという利点も。


これはこのまま壁にも使えるアイディアだなと思う。
小さなフラグメントの絨毯を、たとえば油彩のキャンバスに貼り付けてみる。
それだけで部屋に飾りやすいアートになるという気がしている。

枠の中に収まってしまうと、日常性から少し離れて、目は自然とアートと認識するようになる。
濃いトライバルグッズ(塩袋とか)も、白いキャンバスに貼ってしまっても
もしかしたら面白いかもしれない。

キャンバスにはできれば下地を塗りたい。
アクリル絵の具用の下地材なんかで陰影を出して、ほんの少し質感を与える。
近いうちにやってみようと思う。


※ 1つのロゼット文様の四方に4つの同型のロゼット文様(もしくはパロメット文様)を
配して線で結んだものを1単位とし、絨毯のフィールド全体にそれを連続させた文様をミナハニと呼ぶ。
中略
古くはコーカサスのシールバンやタブリーズなどイラン北部で生産されたが、
現在はテヘラン近郊の村ベラミンで主に作られている。
(ペルシャ絨毯文様事典 柏書房)


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