ボシャラウィットと注意すべきこと…


モロッコのベルベル人が日常に使用するために作っていた、
洋服などの生地を裂いて織った手織り絨毯、ボシャラウィット。
(boucherouiteで画像検索すると、素晴らしいデザインに出会えます。)

ベルベル人のふだん着の色使いそのまま、
日本人の生活には到底馴染みそうにない、カラフルで派手な色と柄の組み合わせ。
でもこれが不思議なくらいの日本人の、特に若い女性の心をとらえて、
この2年くらいで急速に広まった。

うちのボシャラウィット。
だいたい売っているものはすでにリサイクルラグのリサイクルで、
中古で痛みが来ているものが多い。でもこれは未使用品なので、パイル(?)も
立っていてフカフカ、厚みがあって弾力が強くモチモチとした踏み心地。










ボシャラウィットは、裏もかわいいです。

アクリルやポリエステルなどの合繊だからこその色と弾力。
普段はやっぱりウールの絨毯が一番好きだけど、
この素材だからこそ、日本の若い女性に受け入れられたのかもしれない。
ネットで主に販売しているモロッコ雑貨屋さん、
フレンチ家具や雑貨のH.P.DECOさんなどで、今では当たり前のように
取り扱われているのですが、流行のきっかけはこの一枚ではないかと思う。
(もちろんそれ以前に多少の取り扱いはあったけれども非常にマイナーだった。)


2010年12月号のELLE DECOR誌。
ここには「ボシャラウィット」の名前すらなかったけれど、
鮮烈なデビュー(?)だった。「モッコのラグ」とだけしか書かれていなくて、
「手織りみたいだけど、何だろうこれ?」と思って調べた。



そして、最初に買ったボシャラウィットはこれ。
裂き織りタイプではなく、アクリル毛糸で織られたタイプ。




その後に、もう一枚、そして冒頭の一枚。と、計3枚持っている。
冒頭のボシャラウィットを購入したショップでは、他にも2010年12月ELLE DECORを見て
問い合わせがあったそう。
そのデザインと似たものを作ってほしいという依頼だったらしいです。


ボシャラウィットを購入するときの注意点。

ボシャラウィットは、ものすごくフォトジェニックな絨毯です。
色の組合わせ、バランス、平面的で幾何学的なデザイン。
なので、PCやスマホの画面で見ると実物以上に素敵に見えてしまうのです。。
少なくとも1度は、実物を見たほうがよいと思います。

たとえ手織り絨毯に興味がなくてもこれだけは心惹かれる方も多いと思うので、
古い敷物に耐性のない方は特に気を付けてください。
合繊のため、中古のボシャラウィットは画面ではわかりにくい薄汚れ感があります。
(ウールは時間がたつと磨かれて味もでますが。)

そして、もし中古でないものの場合は、遊び毛が非常に出るのでそれも注意です。
(あまり切れ味の鋭くないナイフで生地を裂いているので。)


2010年12月のELLE DECORには、非常に素敵な絨毯がたくさん
掲載されているので、また次回。

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