・17世紀後半の南インド産絨毯 長浜曳山「月宮殿」などの胴幕(京都新聞)
滋賀県の長浜曳山まつりの曳山(「月宮殿」と「鳳凰山」)に飾られている絨毯が、
17世紀後半から18世紀に南インドのデカン地方で作られた絨毯だと研究者の調査で
判明したとのこと。地元ではペルシャ絨毯だと伝わっていたよう。
京都の祇園祭の山鉾にも、ペルシャ絨毯やインドのムガール帝国時代の絨毯が使われている
ということは絨毯の歴史を調べる過程で知ったけれども、
(tribeさんの以前のブログに詳しい話が紹介されています。)
南インドというところが意外という感じがする。
インドの絨毯といえば、北インドのカシミール地方が有名。
3大シルク絨毯の産地として、ペルシャのクム、トルコのヘレケ、カシミール、といわれているとか。
(tribeさんの以前のブログに詳しい話が紹介されています。)
南インドというところが意外という感じがする。
インドの絨毯といえば、北インドのカシミール地方が有名。
3大シルク絨毯の産地として、ペルシャのクム、トルコのヘレケ、カシミール、といわれているとか。
カシミールはカシミアの語源でもあり、いいウールも取れそうな印象があるけれども。
記事によるとやはり織の密度はやや粗いとのこと。
17世紀後半から18世紀といえばムガール帝国が最大期を迎え、デカン地方も含まれた時代。
ムガール帝国(wikipedia)
記事によるとやはり織の密度はやや粗いとのこと。
月宮殿と鳳凰山の胴幕は、高級品のペルシャ産や北インド産絨毯よりも織の密度がやや粗く、貿易品や日用品の特徴があった。また当時の南インド産の他の工芸品にも、同じ特徴の文様を確認した。特に月宮殿の絨毯は、祇園祭の放下鉾の懸装品の絨毯とも、織り方やデザインが同様であることも分かった。
17世紀後半から18世紀といえばムガール帝国が最大期を迎え、デカン地方も含まれた時代。
ムガール帝国(wikipedia)
ムガル帝国(ムガルていこく、英語:Mughal Empire)は、16世紀初頭から北インド、17世紀末から18世紀初頭にはインド南端部を除くインド亜大陸を支配し、19世紀後半まで存続したトルコ系イスラーム王朝(1526年 - 1858年)
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ムガール帝国最大期版図 |
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ムガール帝国の領土変遷(フランス語ですが) |
祇園祭の山鉾に飾られる絨毯はこんな感じ。
By Corpse Reviver (Own work) [GFDL or CC-BY-3.0], via Wikimedia Commons
そして現存する世界でも有数の古い絨毯として、これからも伝えられるであろうことは、
誇らしいことだなと思う。
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