Beni Ourain Rug


絨毯の産地の分布をみて気がつくことは、現在、中東イスラーム世界を構成する諸地域のなかで、アラブ系の人びとが住むところでは絨毯を織ることがあまりさかんではないということである。エジプトではカイロの南郊フスタートから出土したイスラーム初期の絨毯の断片が示すように、絨毯はそれなりに織られていた。こうした絨毯を織る文化は北はアフリカのチュニジア、モロッコに伝わり、そこからジブラルタル海峡を渡ってイベリア半島にはいり、スペイン結びといわれる独特な絨毯を誕生させた。だが、こうした伝統もいつの頃か廃れてしまい、今、アラブ世界で評価に足る素晴らしい絨毯をつくるところは、チュニジア、モロッコがあるにすぎない。
引用:ペルシア絨毯の道-モノが語る世界史(著 坂本 勉) 


モロッコの手織り絨毯は、とても多様で魅力的です。
キリムも種類豊富、絨毯も様々。ボシャラウィットのようにポップなものも。


cc licensed ( BY NC SA ) flickr photo by Greg Robbins


wikipedia「絨毯」の項目より
手で結んで作られたパイル絨毯は、中央アジアで紀元前4000年から2000年の間に作られたとされる。製法は10世紀にムーア人によってスペインに紹介され、十字軍がトルコのカーペットをヨーロッパに持ち帰った。
ムーア人とは
北西アフリカのイスラム教教徒の呼称。主にベルベル人を指して用いられる。

と、モロッコ絨毯に非常に長い歴史があることがわかります。


その中で今回はBeni Ourain Rugをご紹介。
ふわふわしたオフホワイト~アイボリーの地に、
黒や茶のパイル糸で、ダイヤや簡単な記号やラインが描かれています。
ベルベル人の絨毯で、Beni Ourainというのは地名とのこと。

先日、フランク・ロイド・ライトの落水荘のリビングにも使われているとご紹介しましたが、
最近の欧米のインテリア写真によく見られます。

こちらのサイトによると
The true vintage and mid century Beni Ourain rugs are so sophisticated and simplistic, which makes them sought after by the top interior designers and consumers from all over the world.
「ヴィンテージやミッドセンチュリーのBeni Ourain rugは、とても洗練されてシンプル。
それらは世界中のトップデザイナーや消費者にひっぱりだこである」
と紹介されています。


ELLE DECOR 2013年2月号のジョナサン・アドラーの自宅にも。



シンプルなデザインのために、どんなインテリアにも合わせやすく、
またその白さゆえに、良い状態で残っているオールドのものが少なくなっていることもあって、
かなりいい値段がします。
(eBayでも、良いものはどんどん価格が上がって行きます。)

アメリカの家具チェーン店Pottery Barnで、ニュージーランドウール製のBeni ourain rugが
販売されていたり、その人気のほどがうかがえます。


私も小さなBeni Ourain ラグを一つ持っています。これはネットのモロッコ雑貨屋さんから
購入したもの。usedでなく新しいものでした。
フカフカ、むぎゅむぎゅとした踏み心地で、小さい中に詰め込まれた柄が楽しい。



空気をたっぷり含んで、保温効果が抜群で、染色しない羊の毛そのままの色が優しい印象です。




日本では、H.P.Decoさんで取り扱われています。

さらに素敵なインテリアをいくつかご紹介。→, 2, 3, 4


0 件のコメント:

コメントを投稿