家具の家


お台場でHOUSE VISIONというイベントが行われている。
工業製品を生産する時代から、価値や生活知の醸成へとものづくりの
パラダイムシフトが行われている中で、「家」は重要な産業の結節点となる、と。

日本を代表するデザイナーや建築家、クリエイター、ものづくり企業などが
これからの成熟世代の「家」を考案して具体化、産業の次を見立てるという
興味深いイベント。
(内容は端折っているので詳細はサイトの方で。)

つい先日プリツカー賞を受賞した伊藤豊雄始め、
(錚々たるメンバーすぎて、どこから「始め」ていいか悩む。)
豪華なトークセッション群も行ってみたかったけれどタイミングが合わず。
(たぶん大人気で入れなかっただろうけど。)
最終日の前日の今日(23日)に、展示を見に行った。


絨毯ブログなので絨毯の話です。。
コンテナの仮設住宅などでも話題となって、
建築に詳しくない方でもご存じかもしれない坂茂と、無印良品による「家具の家」。
収納家具自体を家の構造体にしてしまうという(壁も柱もない)、
実験的な家。その外観。



中に入ってみると、見覚えのあるものが。。



先日ブログに書いたHOUSE VISION×無印良品のキャンペーンポスター
使われていた絨毯たちの実物 ↓




同じ3枚。



スマック織りかと思ったら、とっても毛足の長いハゲハゲの絨毯だった。
実際見たほうがカラフル。コーカサス絨毯。
パイルがあったら立派なものだっただろうな。



相当年季の入ったペルシャ。



と、バルーチ。



こういう風に広告に使われていたものはレンタルだと思っていたけど、
こうして人に踏まれる場所に敷かれていたというのは、買い取られたんだろう。
手織り絨毯すべて一点ものだから、再会するとわかるし、
ちゃんと使われているのが確認できておもしろかった。


イベントの来場者は、設計関係と思われる人が多かったです。
(なぜか醸し出す雰囲気でわかる。)
花冷えの中、薄着で出てしまって海風も寒く、あまりゆっくり回れなかった気がするけど、
トップクリエイターの思考に少し刺激を受けて来ました。

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