キッチンマットにも




手織りキリムです。

今回は、ちょっと生活感のある話。

最初は汚れないかなとちょっと気にしました。
でも、まず前提としてウールは汚れにくく、汚れが落ちやすいものです。
汚れにくいのは意外な感じがするかもしれませんが、
綿と違って、ウールの油分があるせいか、わりと平気です。
(柄的に目立ちにくい、というのもあります。)

それに、このサイズなら家で洗濯もでき、清潔感も保てます。

これはアゼルバイジャンのキリムで、バッグフェイスだったものだそう。
(1mくらいあり、バッグフェイスにしては大きい印象です。)
バッグフェイス、つまり袋表です。
袋状だったものを開いて、きれいな部分をラグとして使用しています。
バッグなので、中にたくさんの荷物を入れて運べるほど頑丈なつくり。

一般に、日本のインテリア雑貨屋さん等でよく見られるキリムは
トルコのキリムです。カラフルで糸が細く繊細で、織りの仕様ですが
スリットが入っていたりします。
そういうトルコのキリムは薄くて軽く、装飾的で、
あまりキッチンマットには向かない、と思います。

比べて、イランのキリムは(これはアゼルバイジャン地方)
トルコよりも一般的に落ち着いた色合いで、より実用性が高いものが多いです。
(欲しいものを探す場合の参考に。)


裏側を見ると織りの頑丈さがわかります。
刺繍のように見えますが、織り込んでいるのでもっと丈夫です。
実際見た目の倍くらいの重さがあり、滑り止めを一応敷いているけど、
あまり必要ないくらいです。
裏側の色は派手。表は色が褪せて程よく淡く。




ちょっと時を経た手織り物を敷いていると、その場所は少しだけ特別な場所になります。
空気に色がつくというか、重力が生まれるというか、そんな感覚。

汚れを気にするよりも、キッチンを居心地のいい場所にして丁寧に使う。
そのほうがちょっと楽しいです。

先日の、無印良品の「丁寧に暮らす。」ではないですが。

日常使いできるもの、というのが私が絨毯やキリムを買う時の一応の基準です。


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