広告と絨毯と







海外の映画やドラマを見ていると、さりげなくインテリアに使われている手織り絨毯に目が留まる。
最近は、日本のCMやドラマでもよく見かけるようになりましたね、と
知り合いの絨毯屋さんとも話をしたりして。

でも、今の無印良品の「丁寧に暮らす。」キャンペーンのポスターは、一歩先を行ってる。
まるで絨毯がメインのよう。画像の1/3くらい絨毯。





「新しいもの、

古いもの、

特別なもの、

何でもないもの、

身のまわりにある、

そのぜんぶを。」

のコピー。

丁寧に暮らす、を表現するならば、ここまで使い込まれた絨毯でなくともよかったのでは?
という感じも無きにしも非ずだけど、表現したいものはすごく伝わってくる。
印象的なポスターだし、これがきっかけとなって手織り絨毯が気になる人もいるかもしれない。

こんな風に、部屋に深みや奥行き、重みを与えるものなんだよね、と広告を見て思う。



左奥のソファには、トルコのキリムのクッションがひとつ。

ソファ前にあるキリムは、かなり色が褪せて一見ブラウンの濃淡だけに見えるけれど、
元々カラフルだったような気配がある。ピンクやブルー。コーカサスのキリムだろうか?

一番手前のは、かなりのフラグメント。
よく見ると、ハゲ方の感じがパイルの絨毯ではなくてスマック織りかもしれない。
フラグメントは、丁寧に水色の無地のラグの上に敷かれている。
そして、赤青黄色のはっきりした柄はこちらもコーカサスのもの?

その上、茶色くなっているけど、柔らかいウールの、
たぶんもとは淡いピンクの花柄のペルシャ絨毯。

ボーダー部分のカクカクとしたエスリムの感じが、かなり古そうな印象(イメージです)。
この全面がピンクの花柄というのは、意外とトルコのカイセリあたりかも?



そして右側のはバルーチの絨毯。青とグリーンと白のモチーフが効いてる。

もし、違うよとか、こうじゃない?とか詳しくわかる方いたらぜひ教えてください。
今度絨毯屋さんにも聞いてみよう。

そして、よく見れば2枚目は、1枚目のポスターの絨毯と同じもの。
左奥にあったものが、一番手前に。ピンクの花柄が、その上に。
一見使い回しには見えない。




ポスターを写真に撮る変な人だった。私。
(最初の画像は、内容とは関係ありません。)

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